外壁の凍害について 常総市の外壁塗装専門克栄
2021.05.11 (Tue) 更新
常総市の皆さんこんにちわ
外壁塗装専門の克栄です。
今回は外壁の凍害について一緒に見ていきましょう。
1.凍害について
雨や雪などが外壁に付着して水分が含みその水分が外壁内部で凍ることにより発生するトラブルが凍害です。水分が外壁に含んでしまう主な原因としては雨と雪によって発生します。外壁に雨や雪の水分が染み込んで侵入することで水分が凍って外壁内部で凍ることにより外壁が膨らんでしまいます。
現象としては外壁にひび割れが発生したり膨張して外壁寿命が低下することです。ひび割れた外壁部分からは水分がさらに入り込んでしまいます。
水分が外壁内で凍り、水分が外壁材などを押しのけてしまい外壁にひび割れが発生して表面が劣化してしまうこともあります。
また外壁内部に侵入した水分が昼夜の寒暖差により溶ける凍るを繰り返し行うと外壁内部の凍害箇所の劣化が進行してしまいます。
2.凍害の種類
①ポップアウト
ポップアウトは外壁の表面上で発生します。外壁表面にある薄い粒子に雨や雪などの水分が混ざって膨張することによりポップアウトという凍害が起こります。
コンクリートの表面に発生して円錐のような形で剥がれていきます。
②ひび割れ(微細凍害)
外壁内部に侵入した水分が溶けたり凍ったりを繰り返すことで外壁材が変形してひび割れを起こします。
③スケーリング
スケーリングはひび割れやポップアウトがさらに進行した凍害になります。何度も凍結や融解を繰り返すことで外壁が剥がれる凍害をスケーリングと言います。
3.どんなときに凍害が発生するのか
①地域性
地域的に凍害が発生しやすいのが東北や北陸地方、北海道、また山間部などの地域です。外壁内の水分が凍ることで凍害が起こるのですが、気温が低い地域で発生しやすい現象です。
平均気温の高い九州や沖縄などの地域では凍害のリスクは低いと言えます。
ただし、極度に気温が下がると凍害が発生することも可能性があるため、凍害が絶対に発生しないとは言えません。
②気候条件
冬場に氷点下になる気温の地域や環境では凍害のリスクが高まります。外壁の内部が水分が凍るほどの気温は0度を下回るときです。
外壁の凍害に関しては特に昼夜の気温差が大きい地域などで発生率が高くなります。
③外壁の種類
外壁素材で特に凍害の起こりやすいもののひとつにサイディングが挙げられます。外壁の種類でも凍害の発生に違いがあります。
また、サイディングボード間をつなぐ役割をしているゴムのようなクッションの役割をしているものがコーキング剤になります。気温さによってコーキング剤自体も伸縮して硬くなり劣化していきます。
このコーキング剤が劣化するとコーキング剤がひび割れたり細くなってしまい、この隙間から水分が侵入しやすくなるので劣化や凍害も発生しやすくなります。
4.凍害を放置すると
①見た目が悪くなる
凍害の初期症状は部分的な表面の剥がれや小さなひび割れ程度ですが、外壁の凍害が進行していくと最終的に外壁自体が剥がれ落ちてしまいます。
外壁が剥がれ落ちてしまうと外壁寿命の低下だけではなく見た目も悪くなってしまい建物の美観を損ねます。
②補修工事が大掛かりになる
外壁から建物内部へ水分が侵入して最悪、雨漏りなどが発生すると大規模な修繕が必要になります。外壁が凍害で劣化してしまうと傷んだ外壁から水分が内部に入ってくるようになります。
劣化が軽いうちに対処を行えば良いのですが、放置してしまうと益々大きな劣化につながります。
③凍害による有害性
水分が外壁の損傷部分などに溜まりやすくなり、外壁内部にも侵入しやすいことから湿気が建物に溜まり生活していく中で不快に感じることも少なくないと思います。外壁が凍害により損傷すると建物の快適性や耐久性が損なわれます。湿った木材はシロアリの発生にもつながってしまいます。
また雨漏りなどにより湿気が発生して木材が腐ってカビが発生し、人体の健康に悪影響を与えてしまいます。
カビは鼻水や咳、頭痛などを引き起こす可能性があります。
5.凍害の修繕方法
効果的な対処法
新しい外壁材に塗装を行うことで、塗装の塗膜の耐久性も高く雨水や紫外線などから家を守る機能が向上します。凍害の一番の対処法で効果的修繕方法は外壁材を張り替えて塗装を行うことです。
大規模な外壁修繕が難しいときには凍害が発生した場所のみ修繕を行う方法です。
一部だけ外壁を張り替えた場合も外壁全体に塗装を行うことで凍害の進行を効果的に防げます。