水性塗料についての基礎知識 坂東市、常総市の外壁塗装専門克栄
坂東市・常総市の皆さんこんにちわ
外壁塗装専門の克栄です。
さて今回は現在、主流になってきました水性塗料についてご紹介します。
水性塗料とは
現在、塗装工事で使用されています水性塗料ですが、実際どういった塗料なのかまず、塗料の成分についてご紹介します。
塗料ですが、顔料と樹脂、添加剤、最後に水か溶剤で構成されています。
樹脂
塗料の性能ですが、ほぼこの樹脂によって決まります。アクリルやシリコン、ウレタンなど様々な特性を持った樹脂があります
顔料
塗料に色をつけたり、塗膜に厚みをもたせたりする役割があります。
水か溶剤
水か溶剤が樹脂を溶かして液状にするために入っています。ですので水の場合は水性塗料、溶剤の場合は油性塗料(溶剤系塗料)になります。
水か溶剤は樹脂を溶かして塗装できるよう液状にする役割があります。塗装後は水か溶剤は蒸発、揮発します。
添加剤
添加剤を加えることで塗料や塗膜の性能を向上させます。それは塗料の腐食を防ぐ防腐剤や柔軟性を付加する可塑剤など様々な性能をもった添加剤があります。
水性塗料と油性塗料どちらが良いのか
水性塗料も油性塗料も一長一短がありまして一概にどちらが良いかを判断することはできません。
水性塗料と油性塗料(溶剤系塗料)のどちらを選ぶべきか悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。
現在、世の中の流れとしまして健康被害や環境問題も原因物資のひとつとされるVOC排出量の少ない水性塗料を積極的に採用する傾向があります。
一方、油性塗料(溶剤系塗料)は絶対採用すべきではないかと言いますとそうとは限らないです。
油性塗料(溶剤系塗料)ですが密着性が高いので劣化の進行している箇所などは力を発揮するほか、乾燥時したと気に外部環境の変化を受けにくいため、施工不良を起こしにくいなどのメリットもあります。
水性塗料
主成分=水
価格=低単価
耐久性=製品によって異なります
乾燥=環境の影響を受けやすく、特に降雨や気温が低くなる冬季は乾燥が遅くなる
取り扱い=特記事項なし
におい=少ないVOC排出量=少ない
塗料の密着性=油性塗料(溶剤系塗料)と比べて弱い
油性塗料
主成分=溶剤
価格=高単価
VOC排出量=多い
耐久性=高い
取り扱い=危険物のため(引火性あり)、保管・廃棄等にも注意が必要
におい=強い
乾燥=一定の時間で乾燥する(環境の影響を受けない)
十数年前までは水性塗料は油性塗料(溶剤系塗料)に比べて耐久性が低いと言われており使われていませんでしたが、近年、水性塗料は大きく進歩を遂げ油性塗料(溶剤系塗料)と同等に近い製品が数多く塗料メーカーから発売されています。
水性塗料は水に弱かったり、塗装が落ちやすいなどの印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。確かに水性塗料は水を主成分としていますので乾燥前は水で流れやすい性質もあります。ですが、しっかりと乾燥してしまえば水に弱い、落ちやすいということはありません。
塗料選びのポイント
一般的には耐久性が低い塗料ほど価格が安く、耐久性が高い塗料ほどお値段が高くなります。
耐久性の低い塗料の場合ですが、塗替え回数も多くなりますので、長いスパンで考えますとかえって高くつくこともあります。
樹脂ですが塗料を構成する成分で非常に大きな役割をしています。塗料の性能は樹脂のウエイトが大きく同じ水性塗料でも塗料の種類によって耐久性が変わりますし、また油性塗料に関しましても 塗料の種類 によって耐久性が異なります。その他、防水性、遮熱性、低汚染性、防藻・防カビ性などに対応した塗料もあります。