外壁と塗料の相性の重要性 常総市の外壁塗装専門克栄
常総市のみなさんこんにちわ
外壁塗装専門の克栄です。
今回は外壁と塗料の相性の重要性について一緒に見ていきましょう。
外壁と塗料の相性の重要性ですが、耐用年数がすべてではない外壁塗装と塗料の相性の重要性、ひび割れが発生しやすいモルタル素材、弾性塗料の使用がNGのサイディング素材、伸縮を繰り返して塗料が剥離しやすい木質系素材について書きました。
耐用年数がすべてではない外壁塗装と塗料の相性の重要性
外壁塗装の気にされる部分で塗料の耐用年数が多く挙げられますが、その塗料の耐用年数だけを考えてしまいますと、重要な部分が抜けてしまいます。すごく性能が良いと言われている塗料でも、壁の素材との相性が良くなければ効果を得ることはできません。
その重要な部分とは壁と塗料の相性です。
そういったことで、塗装を行った後で後悔がないように住宅の外壁に使用している素材やその素材と合う相性の良い塗料は何かについて一緒に見ていきましょう。
ひび割れが発生しやすいモルタル素材
この素材を採用した家も現代では減ってきましたが、質感が独特で味わい深く、耐火性が高く強度があります。
セメントに水や石灰を混ぜたものがモルタルになります。
また、長所の一つに素材同士のつなぎ目がないことがあげられます。クラックとも呼ばれますが、これが増えるとそれだけ雨水が侵入する可能性が高くなります。塗膜の厚みが通常の塗料の約10倍あり、伸縮性も高いのでクラックが発生してもその瞬間を埋めてくれます。
しかし、モルタルの防水性は低いことやひび割れや亀裂が発生しやすいという欠点があります。
そのようなひび割れや亀裂の予防や修復のために使われている塗料が弾性塗料になります。
工法は?
上塗りを最後に行いますが、塗料の種類はシリコンやフッ素、無機塗料などどれを使用しても問題ありません。工法としては、下塗り材のシーラーで塗装を行い、その上から弾性塗料で中塗りを行います。
また、シーラーの代わりに微弾性フィラーという下塗り材を使用する方法もあります。
現在、これらの工法が主流ですが塗料が薄いので欠点としては劣化が早いことがあげられます。
弾性塗料の使用がNGのサイディング素材
サイディングは繊維質やセメント質などの原料を使用して板状にしたもので、容易に加工ができて防音や防火、耐久性に優れています。
昔はモルタルが主流でしたが、現在、外壁素材の主流なのがサイディングになります。
使用されている材質によって、窯業系、金属系、木質系、樹脂系などに分類されますが、住宅に使用されているものの大半は窯業系サイディングです。
欠点としては素材と素材のつなぎ目のコーキング部の劣化が時間が経つごとに目立ってしまうという点になります。
窯業系サイディング
サイディング素材も割れ目ができた場合は?
断熱材がサイディング素材の中に入っているので、夏場の暑い時期になると表面が80度近くになります。作られたのが弾性塗料ですので、サイディングのひび割れなどには使用できません。
サイディング素材も割れ目ができた場合、弾性塗料を使用すると問題が発生します。モルタルのひび割れを前提に
断熱材がサイディング素材の中に入っているので、夏場の暑い時期になると表面が80度近くになります。
熱に弱い弾性塗料をそんな状態のサイディングの上に塗ると泡状になってしまい非常に見た目も悪くなります。
サイディングを塗装する場合は?
外壁の素材に合う最適な塗料を選ぶことが重要です。塗料にアクリル系やウレタン系を使用しても問題ありませんが、塗料自体の耐用年数が短く紫外線に弱いため、色褪せや汚れが目立ちやすい欠点があります。
ただ、サイディングはかなり種類が多く、数千種類あります。
ですので、塗料がシリコン系なら何でもいいわけではありません。サイディングを塗装する場合は下塗りにシーラーを使用して中塗り、上塗りに通常の塗料を塗るのが普通です。
上塗りの塗料に適しているのは塗料はシリコン系になります。
伸縮を繰り返して塗料が剥離しやすい木質系素材
木材は湿度の高い時に空中の水分を吸い込んで、逆に乾燥している時は水分を外に放出します。
その働きにより家の中の湿度は一定にに保たれますが、同時に木材が膨張と収縮を繰り返すしていることになります。
檜などの天然木材や外壁に合板を用いたものを木質系といいます。
自然の温かみが感じられる素材で、魅力は湿度や温度の調整力が優れている点です。
逆にそれが塗装の際に問題になってしまいます。
結果どうなるかというと、塗装した塗料が剥がれてしまいます。特にシリコン塗料やフッ素塗料は塗装後、塗膜が硬くなりすぎてしまい伸縮を繰り返す木材に塗装しても剥離しやすいため、木材系素材に合う塗料は柔軟性のあるウレタン塗料が向いています。
そのため、モルタルやサイディングの外壁なら10年持つ塗装が短い年数でダメになってしまいます。また、塗料が剥離しやすくなります。
また、木材の塗装には造膜タイプと浸透タイプのどちらを使用するかという問題もあります。
浸透タイプの塗料は木材の中に塗料が染み込んでいくので、木材の内部も保護できますが耐久性が低いです。
それに対して造膜タイプの塗料は塗料で表面を覆いますので、耐久性が高いのですが美しさが失われてしまいます。
業者にまかせっきりにしないための学習が重要
塗装の際にいずれにしても使用する塗料の選択は塗装業者の提案で塗料を選択することになると思います。そのような場合のためにも塗料の知識をある程度つけていれば、おかしな点があれば問いただすことができます。
基本的な外壁と塗料の相性についての知識はつけておいた方が良いと思います。
その他にも住宅の外壁素材としてはデザイン性や耐火性に優れたコンクリート、コンクリートに発泡剤を加えて軽量化したALC、ステンレスやアルミなどの金属板を使用した金属系、その他、漆喰などがあります。
ですが、塗装業者の中にはいい加減なところもありますので、外壁の素材を考えずに合わない塗料を使用する場合があります。